納品までの流れ
1. お問い合わせ
こちらのフォーム、TEL: 075-777-6825、FAX: 075-748-1492 または電子メール: tokoro_at_kyoto-optics.com(※ _at_は@に置き換えてください)からお問い合わせください。その際、下記の項目についてお知らせいただけますと、その後のやり取りがスムースです。
- 光学素子の種類(ミラー、レンズ、その他)
- 材質(BK7、石英、クリアセラムなど)
- 外形サイズと公差
- 光学面形状(球面、コーニック面など)
- 要求仕様(形状精度、表面粗さ、外形の寸法精度など)
また、製品の図面もしくは模式図がございましたら、電子メールもしくはFAXにてお送り下さい。
2. 要件の確認
お電話か電子メール、もしくは貴社にお伺いして要件の詳細を確認させて頂きます。
ご予算やアプリケーションにあわせて適切な加工工程・形状測定方法をご提案いたします。また、それを実現するために仕様や図面の修正をお願いすることもございます。
3. 見積書の提出
お伺いした要件にもとづき、費用と納期のお見積りを提示いたします。。
製造工程(加工・形状測定計画)の資料もあわせて提出いたします。特に非球面光学素子の製造では光学面の形状測定が肝になります。京都光学では、豊富な経験に基づき、干渉計を用いた最適な形状測定方法をご提案します。
4. ご発注
お客様からご発注の意思が確認でき次第、製造作業に取りかかります。
5. 製造
5-1. 治具製作
超精密研削および修正研磨に用いる治具を製作します。
非球面光学素子を光学系に組み込む際には精密なアライメントが求められます。この実現のためには、光学素子の製造段階からアライメントを考慮する必要があり、細心の注意を払って治具の設計および製作を行います
5-2. 超精密研削
超精密研削加工機(ナガセインテグレックス社製)を用いて超精密研削を行います。
光学面の形状精度を1 μm (p-v)以下に仕上げることで、この後の研磨工程を短縮し、短納期を実現します。光学素子の外形の寸法誤差は、この段階で要求仕様以下に仕上げます。
5-3. 形状測定
お客様の非球面・自由曲面の形状を測定するために、干渉計とCGH(Computer Generated Hologram)を組み合わせた形状測定システムの製作を行います。
CGHを用いた測定においては、球面基準レンズ、CGH、被検面の高精度な位置合わせが重要になります。京都光学では、CGHのパターン設計の工夫と、高精度・高剛性の調整ステージを用いることによって、高い測定精度を実現できます。
ご要望があれば、反転法や別途製作した評価用CGHを用いた、形状測定システム全体の測定精度の保証も可能です。
5-4. 修正研磨
京都光学が自作したロボット研磨機による研磨加工を行います。
製作した形状測定システムで取得した形状誤差データをもとに、小径工具の滞在時間を制御し、修正研磨を行います。光学面の形状誤差が要求仕様以下になるまで、形状測定・修正研磨の工程を繰り返します。
6. 最終検査
製品の最終検査を行います。
光学面の形状測定の他、要求仕様に応じて、三次元測定機や非接触三次元表面形状測定装置を用い、寸法精度・表面粗さを検査いたします。
7. 納品
製品を納品いたします。製品には検査成績書を添付いたします。